NGS現場の会に参加してきました
今週、仙台で開かれたNGS現場の会第五回研究会に参加してきました。いやはや、めっちゃ楽しかったです。
I attended NGS Field Meeting held in Sendai this week.
●NGSとは
NGSとは、Next Generation Sequencer (もしくはSequencing; 次世代シーケンサー)の略で、2000年代に登場したDNA塩基配列を高速で読む機械・技術のことです。
登場して10年以上も経って今更「次世代」もないだろということで、略称のNGSだけを研究会の名前に使ったのだとか。
●ポスター発表しました
私はまだまだNGS初心者中の初心者で、主に勉強のために参加したのですが、せっかくなのでポスター発表もしてきました。ゲノム配列がほぼ知られていないヨコエビのcDNA配列一部を、NGSによって読んだというものです。
My poster presentatin was about de novo transcriptome analysis of a non-model amphipod.
●ナノポアシーケンサー
今回いちばん盛り上がってたのは、やはりOxford Nanopore TechnologiesのNGSでしょう。特にMinIONというシーケンサー。
手のひらサイズで、立派なラボのない途上国でも宇宙船でもシーケンス可能。数十kbのロングリードを読める。準備からシーケンス結果の閲覧まで早くて1時間ほど*1。さらにcDNAでなく、RNAをダイレクトにシーケンスできる。スゴい…。
ネックだったaccuracyも改善して、既に95%を超えたとか。まだIlluminaなどのショートリードシーケンサーのaccuracyには届きませんが、もう少し待てば…?
大げさですが、新しい時代が来てるなと本当に感じましたね。私も早く使おうと画策中です*2!
●他にも色々な企画が
現場の会というだけあって口頭発表と同時進行でシーケンスをしたり、ゲノム解読中の里芋を使った芋煮がでたり、と面白い企画が色々ありました。
K. Hiki