卒論生に読んでほしいwebサイト5選
This article is mainly for Japanese undergraduate students.
こんにちは! もう学部四年生が研究室に配属されましたね。
はじめての研究、どうしたら良いのか分からない。そんな卒論生に向けて、「お前ら研究ってのはこうやるんだぜ」的なtipsブログを書いて先輩面してやろうかなと思いました。
が、ネット上には既に良質な経験談・コツ・ハウツーがたくさん公開されてます。なので、自分で新しく書くよりネットのお薦めサイトを紹介した方が有益かも…、と考え直し、この記事ではそんな良質サイトの紹介をしたいと思います! 流行り(?)のキュレーションですね。
もくじ
1. 卒論を始めるにあたっての心構え
2. 論文の読み方
3. 進捗報告のやり方
4. 発表に向けて
5. お薦めの書籍
1. 心構え
2月の卒論発表までの約8か月、いったい何をするのか。どうすれば卒業できるのか。どれくらい忙しいのか。部活やバイト・就活との両立は可能か…。この時期の卒論生は、色んな不安を抱えているしれません。
ある程度は実際に進めながら、卒業研究の実態を把握していくものだと思いますが、予め他人の経験談をもとに卒論のざっくりとしたイメージを持っておくのも良いでしょう。
てことで、良かったら下の記事を読んでみてください。
卒論生に読んでほしいwebサイトと言えば、この「発声練習」がベストでしょう!
著者のnext49さんは、現役の大学教員だそうです。上記の記事のほかにも、卒論生・修論生に読んでもらいたい記事が多数あります。正直、この「発声練習」だけで今回紹介したい内容のほとんどは網羅されてると言っても良いレベルです…。
数ある「発声練習」の記事から、上記のページを選んだのは単純に新しいからですが、卒業研究の初期にすべきことが非常に具体的に書かれてるので一読の価値があると思います。「自分の手持ち時間を把握する」という項目から始まっているのが良い。敵を知るだけでなくて、己を知る必要があるわけですね。
ちなみに上記のページと同様、本専攻でも6~7月は実験やシミュレーションをおこなわず、卒業研究のテーマ決め・文献調査に充てられます。
大学院生の方が卒論生向けに書いた記事。1本目に紹介した記事はハウツー的なものでしたが、今度は心構えに関する記事です。
「能動的でないと痛い目を見る」・「理系もコミュニケーション力が必要」・「本当につらくなったら発狂する前にやめてしまおう」など本当にそうだなと思うことばかり。自分も卒論生の時に読んでおきたかったです。
2. 論文の読み方
上のスライドを観れば、論文をどう読むべきか大体分かるでしょう。
学術論文は、どれも割とテンプレ通りに書かれてます。「背景→目的→手法→結果→考察→結論」のように。なので、一度その構成をつかめば、新聞や家電の説明書みたいにザッーと必要な部分だけ拾い読みできるようになります。ただ、そのように読むためには、予めその論文から何を知りたいのか、つまり読む目的をはっきりさせておくことが大事ですね。
3. 進捗報告のやり方
卒業研究の始めの1~2ヶ月は、文献調査と指導教員への進捗報告だけで進みます。
んで、その進捗報告ってどうやるの?という話です。
指導教員に言われたからやる、よりも、この記事にあるように、指導教員を自分の研究のために上手く使ってやる、くらいに思った方が個人的には良いと思います。上の記事は、そのために具体的に何をすると良いかを紹介してます。教授は容赦なく忘れる、というのはマジ。だから、そういうもんだと思って記録を取るなどの対策を講じてた方が困らない。
宣伝し過ぎかもですが、next49さんの進捗報告に関する記事もお薦めです(良い進捗報告のやり方 - 発声練習)。
4. 発表に向けて
たかが発表、されど発表。
過激なタイトルですが、要は「何を伝えたい発表・研究なのか、シンプルに表現できるまで考えを練りまくれ」ということだと思います。そのように考えを練ることは、決して発表のためだけではなく、その後の研究をより良くするためにも役立ちますね。
一つ本専攻との違いを書くとすれば、本専攻では卒論発表も含めて通常、発表時にスライドパワポを印刷した紙を参加者全員に配布するので、時間の関係から口頭で伝えきれない補足情報を書き込むのはアリでしょう。
5. お薦めの書籍
断片的なネットの情報じゃなくて、まとまった分量の本を読みたい人のために、お薦めの書籍を紹介します。
理系のための研究生活ガイド―テーマの選び方から留学の手続きまで 第2版 (ブルーバックス)
- 作者: 坪田一男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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有名な本なので知ってる人もいるかも。研究テーマの選び方から論文の読み方、書き方、発表のテクニックなど具体的に書かれてます。たまに読み返したい本。
これも有名な本。お薦めです。自分はかなり影響受けました。
いかがだったでしょうか?←
自分が卒論生・M1の時に読んでおきたかったなぁというものを中心に紹介しました。少しでも参考になれば嬉しいです。
K. HIKI